到達したい目標や、叶えたい願望は人それぞれです。誰にでも夢や願望はあるはずです。
そのために日々勉強に勤しみ、挑戦をし、知識と経験を積んでいるわけですが、果たしてどこまで「なりたい自分」に近づけているでしょうか?
なりたい自分になる方法としていろいろありますが(ネット上にも様々な情報が溢れていますが)、無意識を書き換えるという点からアプローチをして「マインドセット」することで、なりたい自分になれる可能性がグンと高まります。
というのも、いくら「こうなりたい!」と思っていても、無意識が「それは難しい」と思ってたら実現しないからです。
努力はしているはずなのになかなか理想に近づけている実感が持てない人は、ぜひ今回ご紹介する方法を実践してみてください。
この記事の目次
1.「潜在意識」を書き換えないとなりたい自分にはなれない
なりたい自分になるために努力していても、まったく近づけていないのならば、そこには大きな問題があるかもしれません。
それは自分の心の内にある「潜在意識」です。
潜在意識は「無意識」とも呼ばれます。
私たちの行動が意識と無意識に分けられるように、私たちの人格も意識と無意識に分けられ、その両方によって形成されています。
例えば行動を例に見ましょう。
朝起きて、今日一日快適に過ごそうと考えて
- ストレッチしてみる
- 朝食を食べる
こうした行動は意識して行っていることです。
一方、
- 脈拍や呼吸をする
- 朝起きて椅子に座る
という行動は意識して行っていません。無意識に行われる行動です。
また、例えば社交的な人格の人がいたとします。
人間関係は大切だから他人の話をしっかり聞くようにして、相手を受け止めようという強い価値観を持っており、実際にそう意識しているのですが、なぜかどうしてもイライラしてしまう相手がいたりします。
これは潜在意識に抑圧している認めたくない自分の側面を、無意識で相手に投影していることから起こる現象です。だからなぜイライラするのか本当の理由はわかっていません。
このように人は気づかないうちに潜在意識の影響を受けているのです。
そして、人の性格や習慣、価値観といったものは、育ってきた環境によって大きく左右されます。
こうした潜在意識は意識できない部分なので、自分自身では気付くことができません。
ですので、たとえ「私は前向きに生きて、多くの挑戦を乗り越え、失敗を成功に繋げて経営者になりたい!」という「なりたい自分」の願望があったとしても、
潜在意識の中に「失敗することは能力が劣っていることを証明することであり、失敗してはいけない」という価値観や「そんなこと自分には無理かもしれない」という感情があると、挑戦することに常に臆病になってしまい成功しません。
実に私たちの脳の9割以上がこの潜在意識によって働いているのです。
そのため、いくら「こうなりたい!」と1割の意識だけを変えたとしても、潜在意識から書き換えない限りなりたい自分に近づくことができないのです。
それでは、どうすれば人は自らの潜在意識を書き変えることができるのでしょうか?
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2.潜在意識を書き換え、なりたい自分になる方法
2-1.ポジティブなセルフトークを行う
あなたは、自分はどんな人間だと思っていますか?
唐突な質問ですが、ぜひ1分ほど考えてみてください。
- 優しい
- 怒りっぽい
- 行動力がある
- 責任感がある
- ルーズだ
- 真面目
- ユーモアがある
いろいろと思い浮かぶと思いますが、では、なぜそう思うのでしょうか?
「自分は優しい人間」だと考えた人は、おそらく周囲の人から「あなたは優しい人だね」と言われたことがあるはずです。
このように、自分に対するイメージを「セルフイメージ」と呼びますが、セルフイメージは過去の体験や記憶から成り立っています(そしてまた、セルフイメージは潜在意識にあるのです)。
お分かりかと思いますが、そのセルフイメージが現在のあなたの言動に大きな影響を与えているのです。
まずはこのセルフイメージを、なりたい自分に近づけることが重要です。そのためには意識して自分に繰り返し言い聞かせ、潜在意識まで届かせる必要があります。
人は1日に数万回も心の中で自分に語り掛けています。それを「セルフトーク」と呼びますが、ほとんどがネガティブなものです。
- 私はどうしてこんな小さなことにいつまでもウジウジとこだわっているんだ
- 私はどうして積極的に前に踏み出せないんだ
といったものです。
ネガティブなセルフトークは、ネガティブなセルフイメージを強くしてしまいます。ですので、セルフトークを、ポジティブなものに意識して変えていくことが必要です。
例えば、仮に意図しない行動や感情になったとしても、
- いつもの私ならば、こんな小さなことにこだわらない
- 私は優先順位の判断ができる
- 私らしくなかった。いつもの私ならばどんどん積極的に挑戦できる
こうしたことを自分の心の中に語りかけていきます。
このように、ポジティブなセルフトークを繰り返していくことによって、潜在意識を少しずつ書き換えていくのです。
2-2.アファメーションを行う
自分自身に語りかける方法としては、はっきりと声に出していく「アファメーション」も有名です。
アファメーションとは、「肯定的な宣言」という意味です。
人は否定的な言葉を発し続けていくと、それが潜在意識に刷り込まれていき、言葉通りの行動をしたり、感情になったり、選択をしたりします。
例えば、「いやだなー、なんだか失敗しそうな気がする」と言って挑戦すると、本当に失敗しまうのです。
潜在意識を書き換えるといっても、いきなり価値観や感情を切り替えることは困難ですので、まずは言葉だけでも変えていきましょう。
発する言葉であれば、すぐにでも変えることができるからです。
アファメーションの方法は、朝晩毎日、鏡に映った自分に向って同じ宣言をしていきます。
コツは
- 肯定的な表現をすること
- 短い文章であること
- 現在進行形
であることです。
つまり、
という宣言ではダメということになります。
これは今の自分を否定していることになりますし、現在進行形でもありません。
というのが効果的なアファメーションになります。簡単に言うと、今、すでに成功しているのです。
これを自分の目を見て、はっきりと宣言することで、自己暗示をかけます。潜在意識に、今経営者として成功していると錯覚させるのです。
もちろん、これをやるだけで成功しません。
これを毎日繰り返すことで潜在意識に刻んでいくことが大切なのです。
続けていくうちに潜在意識は成功している経営者だと認識するようになり、それにともなう感情や行動を誘発していきます。
ですので、効果的なアファメーションを実践するためには、強い口調で、しつこく毎日自分に言い聞かせていく必要があります。
アファメーションについては、以下の記事でもっと詳しく紹介していますのでぜひこちらもご覧ください。
2-3.ビジュアライゼーションを行う
言葉に出さず、強くイメージしていくことによって潜在意識に訴えかけていく方法もあります。それが「ビジュアライゼーション」(視覚化)です。
こうなりたいという願望をイメージします。
しかし、イメージするだけで本当になりたい自分になることができるのでしょうか?
もちろんビジュアライゼーションも潜在意識を書き換える方法ですから、強い力が必要になります。
例えば「前向きで、何にでも果敢に挑戦する人になりたい」という人がいるとしましょう。
この場合、挑戦している姿や、前向きに行動している姿だけをイメージしても、潜在意識に大きな影響を及ぼすことにはならないでしょう。
潜在意識を書き換えるほど強くイメージするためには、「五感を伴うようなリアルなイメージ」が必要です。
- どんなことに前向きに挑戦しているのでしょうか?
- 周囲からどんな声が聞こえてくるでしょうか?
- あなたは肌に何を感じているでしょう?
- どんな香りがするでしょうか?
- どれだけ胸が高鳴り、ワクワクしているでしょう?
- 挑戦した後の充実感はどんなものでしょうか?
強い感情を伴うイメージが、潜在意識にインプットされていきます。潜在意識は自動的になりたい自分に合った行動や感情を選択するようになります。
願望を叶えるためには、できる限りリアルにイメージすることが大切になります。
もちろんアファメーション同様に継続が重要です。繰り返しイメージしていくことで、潜在意識を書き換えることができるからです。
リラックスできる時間があればいつでも構いません。感情を伴ったイメージができるようにトレーニングをしていきましょう。
2-4.妄想日記をつけていく
潜在意識に刻み込む手法で、ビジュアライゼーションに似たものに「妄想日記を毎日つけていく」というものがあります。
普通の日記であればその日に起こった出来事や、感想を書き留めておくのですが、妄想日記はあくまでもフィクションです。
これは、なりたい自分をイメージして、どんな出来事が起こったのかすべて想像して書いていきます。
もし願望が叶って経営者として成功したとしたら、何が起こるでしょうか?
ビジュアライゼーション同様によりリアルに、より具体的に、あたかも本当にそんなことが起こったかのように書いていくのがポイントです。
- どんなビジネスの経営者なのか
- どんな職員がいて
- どんな声をかけたのか
- どれだけの売り上げがあってそれによってどんな生活を送っているのか
- どのくらいの充実感や幸福感があるのか
- どんな思いなのか
といったことを実感を込めて書きます。
こうして毎日継続していくことで、潜在意識にインプットされていくのです。
書き出すことは、イメージをより明確化することができますので、潜在意識への影響は大きなものになります。
ただし、いつでもどこでもできる手法ではなく、時間がかかるという点がビジュアライゼーションとの違いになるでしょう。
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まとめ
目標に向けて努力すること、実際に行動に移すことは重要です。言葉にしようが、イメージしようが、行動しなければ成果は得られません。
ただし、潜在意識を「なりたい自分」に書き換えていくことで、願望を現実化していくことに大きな影響を与え、可能性を高めていくことができます。
ぜひポジティブな感情を伴った具体的なイメージによって、潜在意識を書き換えていきましょう。それもまた目標を達成するための効果的な努力のひとつなのです。