「頑張っているのに結果に表れない」
「努力しているのに成果が出ない」
多くの人は努力をしているのに成果が出ないことに大きな悩みを抱えています。
それは自分に才能がないからだと、頑張ることを諦める人がいます。
確かに全力を尽くしているのに、思ったような成果が出ないのであれば、自信を失っても仕方がないでしょう。
しかし、「成果が出ない=才能がない」と決めつけ、諦めてしまうのは時期尚早です。
才能があっても成果を出せない人はいます。「才能がある=成果が出る」とは限らないからです。勉強にしろ、ビジネスにしろ、成果を出せるかどうかの最も大切な鍵は、才能ではありません。
仮に、知識やスキル、センスにおいて周囲の人たちより劣っていたとしても、成果を出すことはできるのです。
では、どうすれば成果を出せるようになるのでしょうか?
「継続は力なり」という言葉があります。成果を出せる人はすべからく、「継続」をしています。ここでのポイントはどんな内容を継続するかです。
それは、「習慣」です。
つまり、成果を出せる人は、「成果を出すための習慣を継続している」のです。
もしあなたが努力をしているのに成果が出ないのであれば、成果を出せない習慣を継続している可能性があります。
今回は、そういった苦しみや悩みを抱えている人にぜひ読んでいただきたい内容になっています。習慣を変えれば、誰でも成果を出せるようになるのです。
この記事の目次
1.成果を出せる人と出せない人の違い
1-1. 成果を出せない人の特徴
それではまず、成果を出せない人の特徴、その習慣について考えていきましょう。
成果を出せない人の特徴のひとつは、スピードよりも質を重視する傾向があります。
もちろん質も重要です。営業職であれば、お客様へのサービスの質を向上させていくことによって、成果は上がっていくでしょう。
しかし、質を重視するあまり、スピード感を失ってしまえば、サービスを実施できる回数は減りますし、対応できる人数も少なくなってしまいます。また、質を追求するために計画の立案ばかりに時間を費やすと、実際の行動に割くことできる時間が限られてくるでしょう。
行動する時間が短い分だけ、経験や学びも少なくなり、修正や改善によって成長するという機会が不足することになるのです。
また、成果を出せない人は、プライドだけが高いという特徴もあります。
中途半端な知識で成果を出そうとするので、周囲からのアドバイスを素直に聞き入れることができず、自分のやり方に固執するのです。
取り組みの結果と真摯に向き合うことができず、反省を次に活かすことを怠るようになると、同じ失敗を繰り返していくことになります。
成果が出ていなくても、努力したことをまず評価してもらいたいという願望も強くあります。そのため、成果を出す方法よりも、成果を出せない理由を探す傾向も強いのです。
1-2. 成果を出せる人の特徴
成果を出せる人の特徴は、成果の出せない人の特徴とは対称的です。
スピード感を重視し、前倒しで早め早めに実行していきます。
成果を出せる人は、どんどん「量」をこなしていくことによって、「質」を高めていくことができることを認識しているからです。
まずは実行することをこだわっているので、失敗するリスクもありますが、反省を活かすことで、質を向上していくことが可能です。
すぐに行動に移すので、成果を出すのも速いのですが、それと共に質も向上していくので、さらに成果は膨らんでいきます。
また、小さなプライドなどに固執することなく、成果を出すことを追及しているので、達成するために自分に不足している知識があれば、他人に聞いて、素直に吸収することができます。
成果を出すことを自分はできると、自分自身を信じており、できないことの理由など考えません。とにかく、成果を出す方法やアイディアを徹底的に考えます。目標を達成することにとことん集中できるのが、成果を出すことのできる人の傾向です。
そのため努力したことに満足せず、成果を出したことに対し達成感を抱きます。
1-3. 成果を出すためのピーター・ドラッカーの定義
大統領自由勲章を授与されたアメリカの経営学者ピーター・ドラッカーは、
成果を出すために必要なことはひとつだけであり、それは習慣である
と述べています。そして、その修得が重要な努めとしたのです。
ドラッカーは、成果を出す人の習慣として、「常に自分が、時間をどう使っているのか把握している」ことを挙げました。
また、ドラッガーは「良い仕事」の定義として、
成果を出すための労力が少なければ少ないほど、良い仕事をしたことになる
としています。
とにかく残業をして成果を出そうと考えている人もいるかもしれません。
しかし、重要な業務を優先して扱っていくためには、自分自身の「タイムマネジメント」を徹底していく必要があり、重要度の低いタスクを極力省いかなければなりません。
日頃から、
- どんな業務に時間を費やしているのか
- その業務や費やした時間は成果を出すために必要なものなのか
といったことを検証していくことが大切になります。
成果を出す人は、目標を達成するために必要なことは何かをシンプルに考えます。無駄な時間を作らずに行動に移すことができるのです。
逆に、成果を出せない人は、より複雑に考えます。できないことの言い訳や、どうしたら人事評価が高くなるのか、様々なことを考え、無駄なことに時間を費やすことになるのです。
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2.成果を出すための方法
ここでは実際に成果を出すために必要な方法について解説していきます。
2-1.成果を出すための習慣を身につける
冒頭でもお伝えしましたが、成果を出すためには、「成果を出すための習慣を継続する」ことが大切です。
そのためにはまずは、
- 成果を出すためにどんなタスクを優先すべきなのか
- そこにどのくらいの時間を費やすべきなのか
といったタスクをこなすための「スケジューリング」をすることの習慣を身につけることが重要です。
スケジューリングのポイントとして、優先すべきタスクに集中できるようにすることです。
そのためには、苦手な分野などは悩んでいる時間がもったいないので、積極的に他人の協力を得るようにしましょう。
優先的なタスクに集中するためには、厳しい時間制限の負荷をかけることも大切です。
締切が近い仕事をやっていると驚異的な集中力で終わらせたという経験がある人も多いかと思います。
人は、追い込まれてこそ、集中力は高まり、パフォーマンスは高まります。さらに、工夫しようという発想も生まれてきます。スピード感を高めていくことによって、優先すべきタスクにどんどん挑戦していけるのです。
スピード感を上げてタスクに取り組むことで
- 時間的な余裕が生まれる
- 成果をより出すために必要となる過去の事例を分析する時間ができる
- 成功者へのヒアリングといった学ぶ機会を増やすことができる
といった良いサイクルが生まれます。
このようにタイムマネジメントを行い、継続することで「実行する機会を増やしていくこと」、「学ぶ機会を増やしていくこと」が、成果を出す人の習慣なのです。
タイムマネジメントの方法については以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
2-2.PDCAの徹底
成果を出す人は、謙虚に「学ぼうとする姿勢」を習慣にしています。
それは、文献を読んだり、成功者の経験談を聞いたりすることだけでなく、自分の行動の結果からも貪欲に学ぼうとしています。
失敗しても、そこから学ぶことができるため、同じ失敗を繰り返すことが少なく、反省を活かして成果に繋げていくことができます。
勉強にしても、ビジネスシーンにおいても、自らを成長させられる人は、この「反省」を欠かしません。
勉強ではよく「見直し」「解き直し」が最も大切な時間であるといわれます。自分の弱点や克服すべき点がはっきり見えてくるからです。何をすれば成果を出せるのか、より具体的になります。
これは、ビジネスシーンでは「PDCA」と呼ばれ、ご存知の方も多いでしょう。
D→Do「実行」
C→Check「見直し」
A→Action「改善後の行動」
ですね。
PDCAを繰り返していくことによって、あなたの行動の質は高まっていきます。失敗は、成功を生む土台となっていきますので、常に見直しをして改善をしていくようにしましょう。
成果を出せる人は、「計画して実行」、「見直しして改善」という「習慣」を「継続」しているのです。
2-3.モデリングをしてみる
成果を出せない人は、そもそも自分に自信を持てずに、パフォーマンスが発揮できないといった傾向がある場合があります。この場合、見直しして改善しようにも、なかなか思ったようにはいかないかもしれません。
日々、小さな成功体験を積み上げて、自信をつけていくという方法がありますが、それ以外にも「モデリング」というやり方があります。
モデリングとは、真似るという行為であり、理想とする人や成功者の真似をするということです。
対象は身近にいる実績をあげている先輩でもいいですし、有名人や映画の登場人物でも構いません。
成果を出せない人は、自分のやり方に固執している傾向がありますので、モデリングによってこれまでとは大きく違う視点を得ることができます。
モデリングは、あなたが理想とする人(成果を出している人)の話し方や立ち振る舞いだけでなく、信念や考え方まで徹底的に真似ることがポイントです。
こうすることによって、「自分もできる」といった自信がつき、相手にも力強く堂々と見えるために信頼を得やすくなります。
真似ることは決して恥ずかしいことではありません。そこに自分なりのオリジナリティを加えることもできます。
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まとめ
成果を出すための方法について説明しました。
成果を出せる人は、「成果を出すための習慣を継続している」ということをしっかりと抑えておきましょう。
また、ドラッカーは習慣として
- 常に貢献を考えるべきであるということ
- 優先順位をつけて集中すべきだということ
- 志を高く持つこと
- 常に真摯に向き合うこと
が大切であるということも述べています。
努力しているのに成果が出なくて悩んでいるのであれば、成果を出せる習慣にシフトしていきましょう。
努力の方向性さえ正しければ、必ず成果を出すことができるようになります。