「人生の輪」を使ってあなたの人生を本当に充実させる方法|目標設定・習慣化の方法まで

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「もっと自分の人生を充実させたい」、これは年齢や性別を問わず、多くの人たちが胸に秘めている思いではないでしょうか?

傍から見ていて幸せそうでも、本人にとっては何かしらの問題を抱えている可能性があります。「私の人生はとても充実している」とはっきり宣言できる人は、想像以上に少ないのかもしれません。

いったい何があればもっと人生は充実するのでしょうか?

お金、地位や名声、恋人や家族、自由な時間…。こうしたものがあればもっと自分の人生は充実するのでしょうか?

実は、人生を充実させるそのことに本人自身が気づいていない場合もケースもあります。

ネットで検索すると人生を充実させるためには

  • 今を生きよう
  • 行動が大切
  • 感謝しよう
  • 目標を立てよう

といったものが出てきますが、これらは間違ってはいませんが根本的な解決にはなりません。

人生を充実させるためには、今まで目を背けてきた自分自身の一面を見つめ直す必要があるのです。

今回は、「人生の輪」を使って、人生を充実させる方法をお伝えしていきます。非常に役立つツールなので、ぜひやってみてください。


1.人生の目標を見つけ充実させるために「人生の輪」を使ってみよう

1-1. 人生の輪とは?

私たちがコーチングをするときには、クライアントに質問し、話をしてもらうことで自ら問題に気づいてもらい、どうすればいいのかを考えてもらいます。
あくまでも目標を決めるのはクライアントであり、その道のりを選ぶのもクライアント自身になるのです。

つまり、「クライアントが自発的に考え、行動する」ための支援をするのがコーチングになります。

そんなコーチングの中で、クライアントが自分の現状を分析できるように使われることもあるツールが、以下のような「人生の輪」です。

人生の輪

人生の輪では、以下の8つの項目に評価をつけ、数値と共に図に書き出します。

  • 仕事・キャリア
  • お金・経済
  • 健康
  • 家族・パートナー
  • 人間関係
  • 学び・自己啓発
  • 遊び・余暇
  • 物理的環境

すべてが10であればバランスの良い大きな円が描けますし、評価の差が激しい場合はいびつな図形になります。

すべてが高得点というのはなかなかないでしょう。ほとんどの場合、以下のようなかたちになります。

人生の輪の例

人生の輪を使うことで、「内面を映し出す鏡」の役割を果たし、自分は何に満足していて、何に不満を持っているのか認識することができるようになるのです。

1-2. 人生の輪の8つの項目

「人生の輪」にある8つの項目について詳しく説明していきます。

① 仕事・キャリア

現在の仕事に対する満足度です。
仮に年収が高くても、理想としているキャリアを歩めていないのなら低い評価になりますし、年収が低くてもやりたいことができているのであれば高い評価になるでしょう。

② お金・経済

現在の収入や支出、資産形成に対する満足度です。
貯金ができていなくても生活できていることに満足している人もいれば、1,000万円の資産では足りないと感じる人もいます。単純に収入が多い、少ないという問題ではありません。

③ 健康

身体の健康もあれば、精神的な心の健康もあります。日々、自分の健康とどのように向き合っているかで、健康に対する満足度は変わってくるでしょう。

④ 家族・恋人

人間関係の中でも、とても身近な存在との関係性への満足度になります。
仮に家族や恋人がいない状態で自分独りであったとしても、そこに満足しているのであれば高い評価になってきます。

⑤ 人間関係、友人・知人

こちらの人間関係はかなり広い範囲になります。交友関係だけでなく、職場での人間関係も含まれます。満足度はその平均値で考えていきます。

⑥ 自己啓発・学び

自己成長に対し、どれくらい時間や労力を費やしているのか、その満足度になります。
目標達成のために習得しなければならない資格があるのにも関わらず、忙しくて勉強する余裕がないといった場合は低い評価になるでしょう。

⑦ 余暇・遊び

プライベートの自由な時間で、趣味に没頭したり、遊びでリフレッシュできているのかということに対する満足度です。
仕事が忙しすぎてまったくそんな暇がないのであれば、低い評価になるでしょう。

⑧ 物理的環境

自分が身を置いている環境に対する満足度です。住居や職場などが対象になります。友人・知人と同様に対象によって点数が大きく変わってくる可能性がありますので、平均値で考えてください。

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2.「人生の輪」の使い方

2-1.あくまでも主観が大切

人生の輪では、ご紹介した8つの項目を10段階で評価します。満足が最も高いのが10になりますし、逆に満足が最も低いのが1という評価になります。

これは社会的な評価や相対的な評価ではありません。

自分自身がどう感じているのかという点で評価をつけます。

あくまでも「主観」が大切です。そうすることで、今までは無意識のうちに目を背けてきた自分の問題が、人生の輪に反映されることになります。

2-2.自動思考に気づく

同じような場面でも、人によって受け止め方や見方は異なります。

例えば営業の仕事をしていたとして、

この仕事を通じて多くの人と関わり、その人たちの幸福度を高めるような提案をしていくことができる

というように、充実感を持って受け止める人もいます。

一方で

売りたくもないサービスを無理やり売りに行かされている

と不満を感じる人もいるのです。

このように、その対象や出来事に対して、瞬間的に浮かぶイメージや感情を「自動思考」と呼びます。それは過去の体験や知識から、独自に作られたフィルターのように働きます。

もし「仕事・キャリア」の点数が低い場合、

  • 自分の仕事である営業に対してネガティブなイメージを持っている
  • 過去に高いノルマを課せられて達成できず上司から罵声を浴びた

という経験があるのかもしれません。

実はこの会社ではもう働きたくないと思っているのに、ここで働かなければ生活できないと思い込んでいる可能性もあります。

仕事に対し、「もうやめたい」という自動思考になっているのです。

実は、そういった自動思考に気づくだけでも、ストレスを軽減する作用があります。さらに改善策を講じれば、悩みを解消し、今まで以上に充実した人生を送ることができるのです。

人生の輪は、まさにこの自動思考に気づくためのツールになります。

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3.「人生の輪」を広げるための目標設定の方法

3-1.人生の輪はバランスが重要

人生の輪では重要視されるのが「バランス」です。突出して満足度の高い項目があっても、全体の形は円と比較するといびつになります。

コーチは、クライアントを目的地に到達できるようにサポートしていくわけですが、この場合、コーチは馬車であり、人生の輪はその車輪です。

いびつな車輪ではなかなか前には進めません。そのために全体のバランスを重視するのです。

また、小さな車輪であっても到達するまでに時間がかかってしまいます。

「バランス良く、さらに大きな円」になるようにするために、何が必要なのかを考えてみるきっかけにもなります。

3-2.改善点を見つけ、目的と目標を設定する

人生の輪を作成することで、自分自身の問題点が可視化されます。

  • 自分には何が不足しているのか
  • どの要素を改善していけばいいのか


といったものが見えてきます。

改善する項目については「目的」と「目標」を定めましょう。

目的は、やや漠然とした感じでもいいので、「こうなりたい」というものです。

例えば、「家族・パートナー」の項目が低いのであれば、「もっと妻と仲良く、支え合える関係になりたい」といった感じです。

次に、目的を達成するために、より具体的に目標を立てます。
目標は複数あっても構いません。目的を達成するためには「こうあるべきだ」というものになります。

例えば

  • 毎朝必ず妻に挨拶をする
  • 毎日3回は妻と目を合わせて話をする
  • 風呂掃除とトイレ掃除とゴミ出しは積極的に自分がする

といったことが行動としてできますよね。

3-3.やらされている気持ちになる目標は削除する

共働きで忙しい妻の負担を軽減して、互いに話ができる時間を作るために風呂掃除は自分がする、という方向性であれば問題ないのですが、世間一般の夫は風呂掃除をしているから、自分もやらなければならないと考えるのであれば問題です。

先ほどもお伝えしましたが、世間や他人と比べるのではなく、あなたとしてどうしたいのかが重要です。

「やらされている気持ち」になるようなネガティブな目標は、モチベーションが上がらず長続きしませんし、質がどんどん低下していくので削除してしまいましょう。

本当に自分自身で必要だと感じることを目標にしていくことが大切です。

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4.目標を達成するための習慣化の方法

目標を立てても習慣的に行動しなければ何も変わりません。ここでは習慣化の方法をお伝えします。

4-1.目標は大小に分けて立てておく

目標の立て方はわかったとしても、これまで何年も目を背けてきた内容に注目し、改善行動をするとのは簡単な話ではありません。

目標を達成し続けるということは難しいです。慣れるまでに時間が必要かもしれませんし、頑張ってみたけど目標は達成できなかったというケースも出てきます。

目標を立てたが、実行できないとなると自己否定に繋がったり、ネガティブな気持ちが強くなってしまいます。かといって当たり前のようにできる目標を立てても意味はありません。

目標を立てるコツはちょっと背伸びしないと届かないぐらいの大きな目標を立てていくべきです。しかし同時に、少し小さな目標も同時に立てることで習慣化しやすくなります。

例えば、「毎日妻に一度は感謝の気持ちを伝える」という目標があったとしたら、「最低でも週に一度は伝える」という小さな目標も添えておくような感じになります。

「月に10冊読書をする」という目標があれば、「最低でも週に1冊は本を読む」という目標でもいいかもしれません。

そうすることで、習慣として実行しやすいものとなるからです。

4-2.小さな目標を達成しても自分で認めてあげること

意欲のある人や完璧主義の人は、「こんな小さな目標でいいのだろうか?」と思われることが多いです。

しかし、小さな目標が達成できたのであれば、大きな目標に向かって少なくとも目的に向かって前進しています。

そういった「自分の努力を認めてあげる」ということもモチベーションの維持には必要になります。
不慣れなことを始めるということは、他人には簡単にできるようなことかもしれませんが、本人にとっては大変なことなのです。

もちろん大きな目標が達成できた時には、自分を褒めてあげることも大切です。こうして最初は困難だったことでも、継続していくことで「習慣化」され、自然と目標が達成できるようになっていきます。

習慣化の方法は以下の記事でもっと詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

何をやっても続かないあなたに送る「習慣化」のコツ

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まとめ

人生を充実させる要素は人それぞれ違います。ですから他人は他人、自分は自分としっかり割り切り、自分を見つめて人生の輪を作成してみましょう。

そして目的や目標を明確にして、行動に移すことで人生の輪は広げていくことができます。
人生の輪を広げることができれば、必ず人生の充実感はアップしていきます。突出した要素があるだけで満足せず、ぜひバランスと大きさにこだわってみてください。人生も未来も自分の力で変えることができるのです。

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