以前よりも「コーチング」という言葉をよく聞くようになってきました。
これほどまでに働き方や生き方の多様性が求められている時代だからこそ、コーチをつけて自分の進むべき道を見つけたいという表れでしょう。
自分ひとりではなかなかたどり着くことのできないゴールでも、コーチングを受けることによってより早く到達することが可能になるので、私たちはどのような人でもコーチをつけることをおすすめしていまし。
しかし、コーチングにはいくつか種類があり、あなたがどういう立場なのか、そしてどのような目的でコーチングを受けるかによって選ぶべき種類が異なることを知っておくべきです。
とはいえ、種類の分類方法についてはさまざまな主張があり正直言った者勝ちのような部分もあるので、これからコーチングを受けようと思っている方が参考になるように紹介していきます。
※「そもそもコーチングって何?」って方はこちらの記事でとても詳しく解説していますのでご覧ください。
この記事の目次
1.コーチングの種類
1-1.ライフコーチング
コーチングについて最もよく聞くのがこの「ライフコーチング」ではないでしょうか?
アメリカで当初広まったコーチングスタイルは、個人の人生をどう設計していくのかということにスポットを当てたものでした。
これを「ライフコーチング」または「パーソナルコーチング」と呼んでいます。
理想とする人生を歩んでいくためには、
- あなたはどこに向かいたいのか
- そのために何をするべきか
- あなたの何を変える必要があるのか
といったことを明確にしていく必要があります。
ライフコーチングでは、コーチはクライアントとの対話の中で、信頼を得、問題に気づくような質問をして支援していきます。
ライフコーチングの効果としては
・目標を達成するために障害となっている問題点に気がつくことができる
・その問題点を改善するための解決方法を考えることができる
・自分肯定感を高めることができる
・勇気を持って新しいことにチャレンジできるようになる
といったものがありますが、基本的にはどのような以降に紹介するようなコーチングとは違い、基本的にはどのような人でも(ビジネスマン、主婦、経営者など)また、どのような目標や課題であってもマッチするでしょう。
私たちが提供しているパーソナルコーチングも同じようなテーマで扱うことも多くあります。
1-2. ビジネスコーチング
ライフコーチングが広がっていく中で、一般社員やチームマネージャー向けのビジネスシーンに特化したコーチングもニーズが高まっていきます。
こうしたビジネス(仕事)に特化したものをビジネスコーチングと呼びます。
ライフコーチングは個人の人生にスポットを当てたものですが、ビジネスコーチングでは個人の価値観と所属している会社組織の価値観をすり合わせていきます。
そのため、社員の離職率を下げたい、自主的に考え行動してほしいと考えている企業の人事担当者が社員向けに導入することもあります。
もちろん、ビジネスコーチングとはいえコーチングですので、専門的な知識に基づく具体的なアドバイスやコンサルティングは行いません。
ビジネスコーチングの効果としては以下のようなものが挙げられます。
・目標を達成するために障害となっている問題点に気がつくことができる
・その問題点を改善するための解決方法を考えることができる
・仕事に対するモチベーションを高めることができる
・仕事においてさらに実力を発揮できるようになる
ちなみに私たちは20、30代のビジネスパーソン向けのコーチングを提供しているため、ビジネスコーチングの考えがマッチしています。
1-3. エグゼクティブコーチング
ビジネスパーソンであっても経営者や管理職といった企業の上層部の課題に対応していくのが「エグゼクティブコーチング」です。
経営者は孤独です。
経営者はその立場上、社員に弱い部分を見せることができません。
「売り上げが思うように伸びない」「社員が思うように働いてくれない」といった愚痴などとても口に出すことはできないでしょう。
また、上司が部下に「この部分は改善した方がいい」と指摘することは簡単にできますが、逆に部下が上司にそういった点を指摘するのはとても困難でしょう。
つまり地位が上になればなるほど、フィードバックされる機会が少なくなっていきます。経営者ともなれば社内でその言動について指摘する人はほとんどいなくなります。
こうしたことから、経営層の人が定期的に自分について振り返ったりビジョンを見直したりするといった目的のためにエグゼクティブコーチングは活用されます。
実際に、世界的優良企業の約35%のCEOや役員、日本でも上場企業の約12%の経営者や役員がコーチをつけています。
エグゼクティブコーチングのもたらす効果は以下のようなものが挙げられます。
・目標を達成するために障害となっている問題点に気がつくことができる
・その問題点を改善するための解決方法を考えることができる
・経営者ならではのプレッシャーを軽減できる
・組織力を向上していくことができる
経営者がコーチングを受けることによる効果は経営者にこそコーチングが必要な理由とは?で詳しく解説しております。
1-4. その他のコーチング
コーチングを提供しているコーチや会社によってもっと細かく分けているケースもあります。
例えば、身体的な健康や精神的な健康のサポートを行う「ヘルスコーチング」や、良好な人間関係構築に特化した「リレーションシップコーチング」、これまで障害になっていた価値観や思い込みから解放され、本当の豊かさに気づくための「ウェルスコーチング」といったものがその代表になります。
これらは細かく分けられず、ライフコーチングやビジネスコーチングに内包しているケースもありますので、それぞれのコーチが何に強みを持っているのか、そしてその強みがあなたの課題にマッチしているのかを確認してみましょう。
この他にも、子どもと良好な関係を築き、子どもの成長をしっかりと支援できるようになる「マザーズコーチング」や、恋愛について特化した「恋愛コーチング」などを行っているケースもあります。
特殊なケースを含めた「その他のコーチング」については、事前にどこまで対応可能なのか、希望するコーチング会社や担当するコーチに質問しておくといいでしょう。
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2.自分にあったコーチングの種類を見つける方法
自分にあったコーチングの種類を見極めるポイントはズバリ今抱えている課題にマッチするかどうかです。ですので、目的によって今の自分に最も効果のあるコーチングは変わってくるのです。
2-1.ビジネスシーンでもっと活躍したい場合
「仕事でもっと成果を出したい」といった意欲はあるが何をしていいのかわからない場合や、「部下とのコミュニケーションを改善したい」「リーダーシップにを身に付けたい」といった問題を抱えているのであれば、ビジネスコーチングが適しているでしょう。
また上にも書きましたが、社員の課題を解決し、組織の成長・発展を望む人事やマネージャーの方にとってもビジネスコーチングを導入することは効果的です。
実際にコーチングを受けることで、無意識で自分にブレーキをかけてきたことや手探りで進めてきたことなどの問題を意識することができ、解決策を見つけることにつながります。
2-2.組織の成果や成長を望む場合
例えばあなたが経営者や会社の管理職といったポジションであるのであれば、エグゼクティブコーチングが適している場合が多いです。
組織の上の立場になればなるほどプレッシャーが強くなり、孤独になります。
そうした中で相談にのり、客観的な視点を与えてくれるのがエグゼクティブコーチングのコーチです。メンタルのサポートという側面だけでもとても大きな存在になります。
2-3.自分らしい生き方を見つけたい場合
「自分は何がしたいのだろうか」「自分にとって目標ってなんだろう」「どうしたらもっと充実した人生を歩めるのだろうか」「何のために仕事をしているんだろう」というように、ビジネスシーンに特化せず、根本的な部分から自分を見つめ直していくのであればライフコーチングが適しているでしょう。
人生に行き詰まっているのであれば、プロのライフコーチが対話を通じて、何が障害となっているのか気づかせてくれます。
例えば、自己肯定感が低いために自信が持てず、何かにチャレンジすることを無意識に避けているような場合、自分を新しい視点で見つめ直し、自分の長所に気づくだけではなく、思い込みで自信を失っていたことに気づかせてくれるのです。
このようにライフコーチングは人生を豊かにするヒントを与えてくれます。自己肯定感が高まっていくだけでも、人生のステージは確実に高まるのです。
※私たちは仕事と人生は切り離せないものだと考えているので、あえてビジネスコーチング、ライフコーチングとはしていません。
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コーチングを選ぶときは自分に課題・目標に合ったものを
このように「気づき」から「自己解決」に繋げていくコーチングですが、実現したい理想や問題点によって、コーチングの種類は変わってきます。
より高い効果を望むのであれば、ぜひ自分の状況に合ったコーチングを受けることをおすすめします。