この記事を見ているということは、「自分の悪習慣を断ちたい」と考えているのではないでしょうか。
次にあげた習慣の中で当てはまるものはありませんか?
- タバコは体に悪いとわかっているのにどうしてもやめられない
- ダイエットしたいのに、どうしても食べてしまう
- だらだらと休日を過ごしてしまう
- ついついスマホでSNSを見てしまう
- 仕事後につい飲んでしまう
人は「悪い習慣」だと自覚できているのに、なかなかその習慣を断ち切ることができず、「無意識に」ついついやってしまいます。
悪い習慣はあなたの人生の目標の達成を妨げるだけでなく良い習慣にも影響が出てしまいます。
中には悪い習慣を断つこと自体を諦めてしまう人もいますが、その必要はありません。工夫し、意識して行動していくことで、悪い習慣を断つことはできるのです。
今回は、悪い習慣を断つ方法についてお伝えしてきます。本記事を読み実行することできっとあなたの人生が大きく変わることでしょう。
この記事の目次
1.悪い習慣の弊害とは
食べ過ぎたり、お酒を飲んでしまったり、ついスマホを触ってしまう。
こうしたことはある程度は必要なものです。我慢しすぎるのはストレスになってしまうからです。
しかし、それを超過してしまうことが問題になります。
食べ過ぎは健康を害することになりますし、お酒の飲み過ぎは健康を害するだけでなく、周囲に迷惑をかける危険性もあります。
スマホもダラダラとゲームやSNSをしていると、貴重な時間を失ってしまいますし、睡眠不足になり、さらに視力も低下していきます。
つまり悪い習慣は、一時的にはストレスを発散したり、軽減してくれる作用がありますが、
- 時間の損失
- 健康面への弊害
- 金銭の損失
- セルフイメージや幸福度の低下
といったものをもたらしてしまいます。
「悪いことをしている」と感じながら毎日生きていくことはセルフイメージや幸福度にも影響するのは想像できるでしょう。
悪い習慣を早い段階で断ち切っておくに越したことはありません。
長引くにつれて、その悪い習慣によってドーパミンという脳が快楽を感じるホルモンが大量に分泌されることが癖づき、中毒性が強くなってしまいます。そうなると、より断ち切ることが難しくなってしまうからです。
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2.悪習慣をやめられないのは脳は変化に抵抗しようとするから
なぜやってはいけないとわかっているのに、人はついつい悪い習慣を続けてしまうのでしょうか?
これには脳の性質が関係していると考えられます。
脳は「安定」を求めており、その安定を脅かす「大きな変化」に抵抗しようとするからです。
つまり、良い習慣であっても悪い習慣であっても、変化である限りは回避しようとするのです。
例えば、
- ダイエットをしようとしても三日坊主で終わってしまう
- スマホを触るのをやめようとしても気づいたら触ってしまう
これらはいずれも「現状よりも良い状態」に変化しようとしているものです。
しかし、人間は元の状態に戻ろうとするホメオスタシス(恒常性)というものが働くため、結局いつもの状態になってしまうのです。
安定は、私たちの遠い祖先が危険を回避し、生き延びるためには重要な要素なものでした。そのため、逆に大きな挑戦や大きな変化は、安定を揺るがし命を危険にさらすことになるのです。
つまり、悪い習慣だからといって、「すぐに断ち切る」「きっぱりやめる」という行動は、とても困難だということになります。
だからこそ、悪い習慣を断つためには、脳の仕組みを知り、上手く味方に引き入れる必要があります。
脳の働きを利用することで、悪い習慣を断つだけでなく、効果的に良い習慣を身に付けていくことも可能なのです。
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3.悪い習慣を断ち切る方法
3-1.本当にやめたい悪習慣かを確認する
悪い習慣を辞めるためには、まずは、「なぜその習慣を断つ必要があるのか」をできるかぎり明確にしましょう。
「本気で改善しないといけない」と自分自身に思い込ませるためです。「なんとなくやめたい」では絶対に続きません。
例えば、ついついスマホでダラダラとゲームやSNSをしてしまう習慣を断ちたいのであれば、その悪影響をはっきりさせましょう。
私たちのクライアントに以下のような方がいました。
私「どうしてやめたいのでしょうか?」
クライアント「時間がもったいないような気がして。」
私「なるほど。ではどうしてスマホを触ってしまうのでしょうか?」
クライアント「スマホでニュースを見たり、SNSから情報を得たりしてるんですよね。なのでやめてしまうと情報収集の手段がなくなってしまうなって思うんです。」
私「それであれば、スマホを情報収集の手段として認めてみたらどうでしょう。」
この方は、スマホを貴重な情報源として使っており、本心は「やめたくない」とのことでした。
こうした場合、悪い習慣を断ち切るのは難しくなります。
- 自分の夢の実現に割く時間や、自己啓発の時間が確保できなくなる
- ブルーライトにより体内時計が狂ってしまう
- 睡眠不足に繋がり翌日のパフォーマンスが落ちる
このような危機感が、悪い習慣を断とうというモチベーション維持に重要になります。
ですので、まずは「本当にやめたい習慣なのか?」を問うことが大切です。
迷ったときは、「その悪習慣を続けることで将来どうなってしまうのか?」を考えてみるよ良いでしょう。
3-2.自己否定的な考えは捨てる
悪い習慣を断とうという挑戦をしていくうえで、「自己否定的な考えは捨てる」ことも重要です。特に自己否定をする傾向にある人は要注意です。
例えば、子供の頃、習い事を始めてはやめ、また始めてはやめを繰り返してきた経験がある人は、「自分は長続きしない」というインナーチャイルドが形成されています。インナーチャイルドとは、心の中にある本当の自分を象徴した子どものイメージです。
「自分は続かない」といった自己否定的な考えがあると、悪い習慣を断とうと努力し始めても「やっぱり自分には我慢強さが足りないから無理だ」という方向に流されてしまいます。
自己否定的な考えが、悪い習慣を断とうという試みを妨害し、元鞘に戻るための言い訳のように作用するのです。
ですので、自己否定をするのではなく、内なる心の声に耳を傾けて、そんな自分を受け止めつつ、「よく頑張っている」と自分を褒めてあげましょう。
まずは自分を前向きに受け止めることです。これが自己否定の呪縛を解くカギになります。
3-3.少しずつ変化をさせていく
悪い習慣を断つ理由を明確にし、自己否定的な考えを捨てても、例えば、「完全に今日から禁酒する」といったような「大きな変化」を求めると脳は抵抗を示します。
当たり前のように毎晩お酒をたくさん飲んでストレス発散をしていた状態から考えると、あまりにも変化が大きすぎます。
すると脳は一度習慣化した状態を必死に維持しようとするので、結果として三日坊主で終わってしまいます。
ですので、ポイントはいきなり大きな変化を求めず、「少しずつ」という意識を持つことです。
突然禁酒は難しいので、まずは飲む量を減らしてくためにも「1日缶ビール1本」にする。慣れてきたら「火曜と金曜は飲まない」といった感じで、脳が抵抗しないような小さな変化から始め、継続していくのが効果的です。
さらに「水曜日も禁酒」、「木曜日も禁酒」、「日曜日も禁酒」という流れで徐々に広げていくと無理なく進めていくことができます。
3-4.夜の行動に注意する
仕事に疲れて帰宅した時は悪習慣に要注意です。
夜は「疲れを取りたい」「ストレスを発散したい」という気持ちが高まり、つい悪い習慣を繰り返してしまうからです。さらに、疲労によって集中力も低下しており、自制心が働きにくくなっています。
ですから「夜の行動には注意する」ということが大切になります。
ついつい間食してしまうことや、ダラダラとスマホをいじってしまいやすい時間帯なのです。しかし、間食しても、スマホをいじっても、お酒を飲んでも疲労は回復しません。
逆に疲労は蓄積していくことになるでしょう。疲労回復に最も重要なのは「睡眠」だからです。
「夜起きていると、悪い習慣をやってしまう」という自覚があるのであれば、夜はお風呂に入ってすぐに寝るようにしましょう。
7時間以上の睡眠時間を確保できれば、確実に疲労回復することができ、気持ちよく次の日の活動に備えることができます。
3-5.良い習慣を身に付けていく
悪い習慣に割いていた時間を少なくするわけですから、その分、他のことに費やす時間ができます。この時間の活用はとても重要です。
まずは効果的で、手軽にできることから始めてみましょう。
ひとつは「睡眠時間を確保する」ということです。さらに夜早く眠りにつく分、「少し早く起きる」というのもいいでしょう。
そこで「じっくりと朝日を浴びる」、「軽くストレッチなどの運動をする」、「朝食を慌てずに食べる」といった「良い習慣」に繋げていけると最高です。
あれもこれもとなると大きな変化となり、脳に抵抗されますから、少しずつ良い習慣を増やしていくことがポイントです。
ストレッチでも最初は「ラジオ体操に、スクワット20回」でもいいのです。大きな負担を感じない程度から始めていきましょう。
「そんな面倒なことは自分には無理」という思うかもしれません。
1ヶ月続けると、逆に朝ストレッチしない方が具合悪いという感じに習慣化されていきます。1年もすると完全にルーチン化されて、無意識でストレッチをしているようになります。
大変に感じることも、習慣化されれば大変ではなくなるのです。まさに「継続は力なり」です。
しかも朝ストレッチすることで、疲労に強い体を作っていくことができます。
午前中のタスクからパフォーマンスを発揮できるので、「良い効果を実感でき、楽しさも感じる」ようになります。こうなるとストレッチの内容は、少しずつ負荷をかけていっても問題ない状態です。
良い習慣が定着していくと、それを妨害するような行動を控えるようになります。
お酒を飲んで夜更かししたり、スマホをいじって睡眠時間を削るようなことがなくなり、自然と夜も早く眠り、ストレッチする時間を確保するようになるのです。これが習慣の力になります。
習慣化についてはいろいろな方法がありますので、詳しくは何をやっても続かないあなたに送る「習慣化」のコツを参考にしてみてください。
3-6.マインドフルネス瞑想を活用
おすすめの良い習慣としては、googleやfacebook、インテル、ナイキといった有名企業でも盛んに採り入れられている「マインドフルネス瞑想」があります。
ストレスのはけ口がなくて、どうしても悪い習慣に身をゆだねてしまったいる方にはマインドネスフル瞑想はおすすめです。マインドフルネス瞑想によってストレスが軽減され、気持ちを切り替えることができます。
特に難しいことでもなく、誰でも簡単にできます。リラックスした状態で、半眼で自分の呼吸だけに集中するという作業です。「瞑想」といっても宗教的な要素はまったくありません。
マインドフルネスはとにかく「今に集中する」というものです。時間的には最初は3分や5分程度で構いません。
悪い習慣の誘惑が発生したら、マインドフルネス瞑想をやってみてください。
今に集中するということは、今の自分を大切に思うということにも繋がります。
仕事の中でのストレスに耐えて、頑張っている自分を受け止め、褒めてあげてください。
これまでは、ストレスのはけ口がなくて、どうしても悪い習慣に身をゆだねていたかもしれません。マインドフルネス瞑想によってストレスも軽減され、気持ちを切り替えることができます。
詳しい効果や方法については有名企業も行うマインドフルネスの驚くべき効果と具体的な方法についてもご覧ください。
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悪習慣を絶つ方法について動画で詳しく知りたい方はこちら!
習慣として身についてしまったものは、簡単に変えることはできません。
ただし、絶対に変えられないものでもないのです。焦らず、じっくりと、少しずつ改善していく努力が必要になります。それは本気で自分を変えたいのならば、誰でもできることです。諦めてはいけません。
また、良い習慣をじっくり身に付けていくことで、悪い習慣を断つことにもなります。
マイナスを生み出していた時間が、プラスを生み出す時間になるのです。5年後、10年後の姿はまったく別なものになることでしょう。ぜひそんな期待を持ちながら、悪い習慣を断つ工夫をしてみてください。
また、動画でも悪習慣を絶つ方法についてわかりやすく解説していますので、こちらもぜひご覧ください。