人間関係や仕事で大きな成果をもたらす「メタ認知」とは?

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ついつい他人に対して余計な一言を発してしまい怒りを買ってしまったり、他人の言動に対してすぐ感情的になってしまい怒ってしまう。
また、業務上で同じ注意を上司から何度もされたり、同じようなミスを繰り返して取引先に迷惑をかけてしまう。

こうした失態を繰り返すのは「自分の能力を正しく把握できていない」ことや「自分の感情を上手くコントロールできていない」、つまりメタ認知が低いことが原因だと考えられます。

ですが、メタ認知を鍛えていくことによってこうした問題を改善していくことができます。

今回は、メタ認知について詳しく解説しながら、人間関係や仕事に悩んでいる方に向けてメタ認知を高めていく方法についてもお伝えします。

1.メタ認知とは何か?

メタ認知は、1970年代の米国の心理学者ジョン・H・フラベルによって提唱されました。

私たちは日ごろ通常の認知活動(知覚・情動・記憶・思考)を行なっています。

「メタ」とは「高次の」という意味ですので、「それをさらに上から見つめ、認知すること」がメタ認知です。

難しい言い回しになりますが「認知を認知する」のがメタ認知なのです。

メタ認知

これは、自分の中にもう一人の冷静な自分を作り上げ、何か起こった時にその冷静な自分が感情や言動を監視し、コントロールするといったイメージになります。

メタ認知とは、わかりやすく説明すると「自分をいかに客観的に見つめ、そこから適切な言動に結び付けられるのか」ということです。

これは「知能」とは異なるもので、社会情緒的なコンピテンス(環境に対する適応能力)である「協調性」や「忍耐力」、「計画性」や「やり続ける力」、「意欲」といった要素と強い結びつきを持っています。

2.メタ認知の高い人の特徴

メタ認知は人によって「高い人」と「低い人」がいます。
それでは、メタ認知が高い人はどのような特徴があるのでしょうか?

メタ認知が高い人は、客観的に自分を見つめ的確な行動を取ることができます。

その結果、仕事や人間関係において大きな成果をもたらします。

「自分がどう思われているのか」「相手にどう接すればいいのか」という判断ができるので、「相手への気配りが上手」で「相手と適度な距離感を保つことも上手」です。

快適な対人関係を構築できている人は、メタ認知が高いといえるでしょう。

例えば、ビジネスシーンにおいてどうにも納得がいかない上司がいて、その上司から直接指示を出されたとします。

メタ認識が高ければ、イライラする感情が湧き上がってくるものの感情に左右されてはいけないと自分自身に言い聞かせ、大切な指示の内容に集中しその上司とは必要最低限の係わり方にして出来る限りメールで報告するといった選択ができます。

また、自分の能力に対しても冷静に見つめることができるため、どんなミスをするのか事前に予測し、それを防ぐこともできます。

他にも、例えば書類の作成を依頼された時に自分の能力であればどのくらいの時間で処理できるのか、その際に「どのようなミスが生じやすいのか」を予測できます。

さらに自分の能力を把握できているので無理のないスケジューリングを設定し、それを確実に実行に移し、期限までにしっかりとした書類を作成していくこともできます。

このように、メタ認知が高い人は仕事において高い成果を出す傾向にあります。

ただし、あまりにもメタ認知が高すぎると、他人の目が気になり過ぎ、精神状態が不安定になったりしますので注意が必要です。

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3.メタ認知の低い人の特徴

一方、メタ認知が低い人は自分を客観的に見ることが苦手で、とても感情に左右されやすい傾向があります。
またその感情が何に対して向けられているのかも冷静に判断することができません。

例えば、職場でプロジェクトを進行する同僚と情報の共有のために話をしていたとします。
ブラッシュアップするために、「こうした方がいい」という意見や主張が衝突することもあるのですが、メタ認知が低いと気分を害した途端にその感情を相手にぶつけることになります。

「なぜ会話の最中に嫌な気持になったのか」、「その感情を相手にそのままぶつけたらどのような結果になるのか」といったことまでは考えが及びません。

建設的な討論ができないので、プロジェクトも白紙に戻りプロジェクトは別の担当者に任されることになるかもしれません。

そのためメタ認知が低い人は「協調性がない」とか「空気が読めない」と周囲に判断されがちです。
さらに問題を悪化させるのは、当の本人が「自分が正しい」と思い込んでいることです。

また自分の能力を客観的に把握できていないため、同じミスを繰り返す傾向もあります。

例えば、計画性がないためにいつも期限ギリギリの企画書提出になりがちな人がいたとします。

メタ認知が低いと、自分に計画性がないということに気が付いていません。
ですので期限ギリギリになってしまったり、中途半端な内容で提出することを繰り返すことになるのです。

こうなると大切な業務を任せてもらえる機会は、どんどん減っていくことでしょう。

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4.メタ認知を鍛える方法

それでは、このメタ認知はどのようにすれば鍛えることができるのでしょうか。

4-1.モニタリングを行う

メタ認知を鍛え、高めていくためには「自分自身にしっかりと目を向ける」必要があります。

自分の「できないこと」や「未熟な部分」から目を背けてはいけません。

自分自身を見つめ直すことを「セルフモニタリング」(評価)と呼びます。

相手に対してイライラした感情が芽生えてきた場合に、「なぜそういう気持ちになったのか」という原因を自分で探します。
それは相手の話し方であったり、自分の気に障る言葉かもしれません。

メタ認知が低いとそういった振り返りがなく、とにかく相手の存在全体を否定する言動になってしまい大きなトラブルとなります。

ここで、自分が嫌な気持ちになるのは相手の存在ではなく、相手の話し方だったのだと気づくだけでも大きな違いです。
その後のリアクションも変わってきます。

また、書類の提出がギリギリになってしまうという人も、「なぜいつもギリギリになってしまうのか」という原因を自分で探してみましょう。
「面倒に感じることはいつも先延ばしする癖がある」ということに気が付けるかもしれません。

メタ認知を鍛えるためには、このように今まで気が付かなかった「自分のパターン」を認識することから始まるのです。

恋愛で失敗することが多いのであれば「自分はいつもどんな態度をとっているのか」「自分は相手にどう思われているのか」ということを考えてみましょう。
もしかすると自分の感情ばかりを優先し、相手にどう映っているのかまでは気にしていなかったかもしれません。

セルフモニタリングを行うことで「無意識にしていた言動に意識を向ける」ことができるようになります。

4-2.「モニタリング⇒コントロール」を繰り返す

セルフモニタリングはメタ認知を鍛える第一歩です。

自分自身を評価し、改善すべき点を見つけ出したら、どうしていくことが最善なのかを考えていきます。
これが「コントロール」(制御)です。

「モニタリング⇒コントロール」を繰り返していくことによって、必ずメタ認知は鍛えられます。

メタ認知

気に食わないことがあるとすぐに怒りの感情をぶつけていた人は、そんな自分のパターンに気づき、それが悪循環にしか繋がらないことを認識して自分の感情をコントロールできるようになります。
これだけでも対人関係は確実に良好になっていくでしょう。

ただし、「自分の見たくない部分」「無意識に押し込めている部分」に意識を向けてコントロールすることはそんなに簡単な作業ではありません。時間もかかることです。

ですので、「毎晩日記をつける」ことは、メタ認知を鍛えるうえで有効な手段です。

一日を振り返って何か問題に感じたことを日記に記しておきましょう。

  • どんなことを感じたのか
  • どんな言動をしたのか
  • どんなミスをしたのか
  • なぜそのミスが発生したのか

このような内容を記録します。
これを続けていくことで、自分のパターンに気が付くことができるようになります。

さらに日記には、次にこういったことが起きた場合、「どのような言動をすべきなのか」「どうしたらミスが防げるのか」といった対処法も記していきましょう。

こうすることで、セルフモニタリングだけでなく、コントロールも強化していくことができるのです。

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まとめ

今回この内容を読んで初めて自分はメタ認知が低かったことに気づいた人もいるかもしれません。なぜ自分が同じ失態を繰り返してきたのかという原因がわかった人もいるでしょう。

メタ認知が低いからといって絶望的になる必要などありません。
ご紹介したように、メタ認知は鍛え高めていくことができるからです。

そのためにも自分自身を客観的に見つめ、そこからどういう言動をすべきなのかを考える習慣を身に付けていきましょう。

こうすることで、業務上のミスは減っていきます。対人関係のトラブルも減っていきます。

メタ認知で将来は大きく変わっていきます。ぜひ自分自身を冷静に見つめ、コントロールできる力を養っていきましょう。

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