「成功者」と呼ばれる人たちは、企業の創業者やスポーツ選手、芸術家などさまざまな世界でいます。
そんなに遠い人ではなくとも、あなたの周りには成功している人がいるかもしれませんし、あなたは自身もそんな人になりたいと思っているかもしれません。
実は、成功者になることは難しいことではありません。
成功者には、成功者になるための行動や習慣があるのです。そのため、成功するためには、成功者の考えや行動を真似をすることがとにかく大切です。
ここでは、成功者になるための行動や習慣を紹介していきます。逆に成功したい人の特徴も解説します。あなたがそのパターンにハマってしまっていないか確認してください。
この記事の目次
1. 成功する人がやっている3つのこと
成功者がやっていることはいろいろありますが、ほぼ確実に行なっているのは次の3つです。
- とにかく経験を積むこと
- 明確な目標を持ち、発信すること
- 読書や学び続けること
とてもシンプルなことですが、逆にこれらができていな人は成功者になることは非常に難しいといえます。
それぞれ詳しく見ていきます。
1-1.とにかく経験を積むこと
成功者は、とにかく経験を積むことを大切にしています。なぜなら、あらゆる経験は別のことに活かせることを知っているからです。
「考えすぎずに、すぐ行動する」ということに少し近いかもしれませんが、もう少し深く説明します。
iPhoneを作ったスティーブ・ジョブズは、大学時代に好きで勉強していた「フォントデザイン」がパソコンを作るときに、役立ったと言います。
大学で学んでいた当時は、「勉強していることを仕事で使おう」とは思っていなかったようです。しかし、パソコンを作っているときに、「フォントについて学んでおいてよかった!」と後から振り返ったそうです。
つまり、たくさん経験を積んでおけば、いつか思いもよらない方法で役に立つということです。
このように成功者は、「あらゆる行動がどこかで役に立つと知っているからこそ、とにかくさまざまな経験を積むこと」を大切にしています。
また、デイビット・コルブが提唱した「経験学習モデル」によると「人はおよそ70%を経験から学び、20%は観察学習や他者からのアドバイスによって学び、残りの10%は研修や書籍などから学ぶ」とされています。
つまり、経験をすることを恐れて、狭い世界に閉じこもっているだけでは、70%の学びの機会を失っていることになるのです。
「関係ないからいいや」と決めつけるのではなく、「経験してみて、ダメだったらやめよう」という気持ちを持って行動することが大切です。
1-2.明確な目標をもち、発信すること
成功者の多くは、明確な目標を持っています。
ほんのわずかな仕事であろうと、人生という大きな時間であろうと関係なく、「自分はどうなりたいか」「何を成したいか」を考えるようにしています。
もしかしたらこれをやっている人はそれなりにいるかもしれません。しかし、成功する人はその目標を平気で周囲に対して発信していきます。
日本人は基本的に恥ずかしがり屋の性格なので、あまり自分の目標を周囲には話しません。しかし、成功者は違います。
多くの日本人が目標を人に話さないのは、「バカにされるかもしれない」「失敗したら笑われてしまう」と恐れてしまうからです。
しかし、成功者の目標は常に自分が中心であり、他人からの目線に気にしません。
本当に達成したい目標だからこそ、自信をもって「達成する」と言い切るのです。
ハーバード大学の研究で、目標を持つことの大切さを示したものがあります。
1979年、ハーバード大学で学生たちに自分の目標を持っているかどうかを質問すると、次ような結果がでました。
- 84%の学生は、目標を持っていない。
- 13%の学生は、目標を持っていたが紙には書いていない。
- 3%の学生は目標を持って、それを紙に書いている。
10年後、彼らの年収を調査すると、驚くべき結果を得ました。
当時、目標を持っていた13%の人の平均年収は、目標を持っていなかった84%の人たちの約2倍だったのです。さらに驚くことに、目標を紙に書いていた3%の平均年収は、残り97%の人たちのなんと10倍になっていました。
「目標を持つこと」そして周囲に話したり、常に目に見える形とするだけでも、長い年月経てば大きな違いが現れてくるのです。
1-3.読書し学び続ける
そして、最後は「読書し学び続ける」ことです。
最近では「若者の読書離れ」と言われている通り、読書をしない人も増えてきています。しかし、読書は絶好の学びの場です。読書は先人の知恵や人生を、たった数時間で学ぶことができてしまうからです。
最初にお伝えした通り、成功したいと思うのであれば成功者から学べることを学び尽くすことです。
読書は成功者の知識を学ぶ以外にも、自分に必要な情報も得ることができます。
後に紹介する投資の神様である「ウォーレン・バフェット」は1日に500ページ以上も書籍や新聞、レポートを読み、投資に必要な情報を学んでいるのでs。
あなたが本当に成功したいのであれば、読書は最高のインプットの材料となります。時間を言い訳にせず、ぜひやってみましょう。
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2.成功する人が絶対にやらない3つのこと
ここまでで成功する人がやることを紹介しました。逆に、成功者が絶対にやらないことは以下の3つです。
- 人のせいにすること
- 傲慢になること
- いつまでも考えすぎて、行動しないこと
あなたの行動がこれらに当てはまっていたら今すぐ改善すべきです。
2-1.人のせいにすること
多くの人は、ビジネスシーンから日常で起きたトラブルまで、とことん誰かのせいにしがちです。人間はずる賢い生き物ですので、自分に非があっても少しでも責任を逃れようとします。
しかし、成功者はそのようなことは絶対にしません。なぜなら、自分の責任と認めない限りまた同じ過ちを繰り返すからです。
たとえ自分自身の責任範囲が小さかったとしても、「これは私の責任だ」と考えることで、真剣にものごとに取り組むようになります。
人のせいにするということは、その責任を他人に任せているということです。成功する人は他人に任せることなく、自分自身の力を磨き上げるので成功に近づくのです。
2-2.傲慢になること
2つ目は「傲慢になること」です。
人は自分の小さな成功や、自分自身のことを他人から褒めてもらうとうれしく思うものです。
しかし、それを他人にひけらかすようなことをする成功者はいません。なぜなら、成功者が求めていることは他人からの評価でもなければ、自慢をして気持ちよくなることではないからです。
心理学者のマズローが提唱した有名な理論の1つに「欲求五段階説」というものがあります。これは、人間の欲求を5つのレベルに分けたもので、上に行けば行くほど「高次」だと言われています。
最下層の欲求は「生理的欲求」と呼ばれる欲求で、「食べたい」「寝たい」など生きていく上で欠かせないものです。そこから徐々にレベルが上がっていきます。
このモデルの中で、「他人から評価されたい」という欲求(尊厳欲求・承認欲求)は、上から2番目の欲求になります。これが強すぎると「傲慢な人」だとなってしまいます。
そして、一番上は「自己実現欲求」です。これは自分の力を最大限発揮して「あるべき自分になる」ことを求める欲求です。成功者は一番にこの欲求を満たすよう行動しています。
自分の力を最大限発揮することを重視している成功者は、他人からの評価を気にしません。あくまで「自分がこうなりたい」という欲求によって行動するのです。
2-3.いつまでも考えすぎて、行動しないこと
そして3つ目が「考えすぎて、行動しない」ことです。
これは1-1の「経験を積む」ということにも通ずるものがありますが、やはり成功する人というのはとてつもない行動力があります。
多くの人は何か新しいことにチャレンジしようと思っても、「失敗したらどうしよう」「どんなリスクがあるかな」「本当にやる意味はあるのか」と、いつまでたっても考えを行動に移すことができません。
人よりも成功したい人が、人と同じことをするわけがありません。先人が歩いてきた道の足跡をたどって歩くことほど、安全なことはないからです。
誰も歩いたことのない「茨の道」だからこそ進む価値があり、その先にたどり着けた人こそ「成功者」となります。
しかし、誰も歩いたことのない道なのだから、その先にどんな困難やリスクがあるかなんてわかりません。
朝起きたときに、その日の夜寝るまでにどんなことがあって、どんなトラブルに巻き込まれるかなんて誰も予測できません。いくら考えても、そのときが来るまでわからないことばかりです。
そんなことよりもすぐに行動することが成功者になる近道になるのです。
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3.成功者の事例から『成功しない人』との違いを考える
最後に、実際に成功者と呼ばれる人たちを、いくつか例に挙げてみてみましょう。
3-1.投資の神様:「ウォーレン・バフェット」
バフェットは、投資の神様といわれる人物。投資の世界で知らない人はいないほどの有名人で、テレビの長者番付ランキングでも度々ランクインする大富豪です。
しかし、彼は運だけで成功を掴んだわけではありません。成功の秘訣として「読書」が挙げられています。
前述の通り、経営者であり常に投資の世界の最前線で走り続けている彼は1日500ページ以上、書籍や新聞、レポートから学び続けていると言われています。
成功者はとても忙しいものです。しかし、それでも相当の量の読書をしているのです。本当に成功したければ、忙しいことを理由に読書を避けることはできないでしょう。
3-2.堀江貴文
ホリエモンこと堀江貴文さんは、日本の成功者を考えたときに頭に浮かべる人も多いのではないでしょうか。
彼は常に新しいビジネス、事業を始め世の中をアッと言わせてきました。堀江さんの書籍「ゼロ」によると、成功する上で重要なことは「経験をして、自信をつけること」。
堀江さん自身も、大学時代に行ったヒッチハイクの経験から自らの殻を破ったと言っています。その経験をしっかり自身に結び付けて、いま成功を掴んでいるのです。
3-3.アメリカの政治家:ベンジャミンフランクリン
ベンジャミンフランクリンは、アメリカの政治家です。
外交官、著述家、物理学者、気象学者、印刷業でなどさまざまな世界で成功を収めてきました。まさに「成功者」であるベンジャミンフランクリンの有名な逸話として次のような話があります。
彼は毎朝「どんな良いことをしよう?」と自分に問いかけ、寝る前には必ず「今日はどんな良いことをしただろう?」と振り返る時間を設けていました。
そうすることで、日々の小さくて、意味のないような仕事でさえも意義を持って仕事をすることができるようになり、よりよい行動へとつながることになったというのです。
多くのサラリーマンは日々のルーティン作業に追われ、「仕方なく仕事をしている」と思ってしまいがち。
しかし、そのような仕事に意義を見出すためにも、目標を持つことが重要なのです。
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まとめ
成功する人が「していること」と「しないこと」をご紹介してきました。
日本の四字熟語には「温故知新」という言葉があります。「過去から学び、新しい道を知る」ことは、古くから成功の秘訣とされていました。いつの時代でも、過去の成功者の行動や名言を学ぶことはとても大切です。
しかし、すでに誰かが極めた道をマネして進んでも、本当の成功者にはなれません。
本当に成功者になりたいのであれば、「誰も歩いたことのない」あなただけの道をチャレンジングに進んでいきましょう。