コーチングを受けようと思っていても「どんなテーマを設定すればいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか?
また、初めてコーチングを受けるときには多くの場合、体験セッションを受けますが、それでもやはりテーマが必要となりますが、
「こんなテーマでいいのかな?」と思う人も少なくありません。
私もコーチングを初めて受けたときはテーマは迷いましたし、今でもどうしようかな?と思うことも多々あります。
しかし、テーマの考え方を知っておかないと、つい目先の問題解決のテーマ設定に終始してしまいます。
特に、初めてコーチングを受ける方は実はテーマは重要だということをご理解いただきたいと思っています。
今回はコーチングで扱うテーマについてどのように決めればいいのか、わかりやすく解説します。
緊急ではないが重要なことをテーマにする
コーチングは、対話によって課題解決や自己実現・目標達成をサポートする手段です。
こう聞くと「テーマはなんでもいいんじゃないか?」と思われがちですが、
・クレーム対応をスムーズに行いたい
・今週中に資料作成を終わらせたい
こうしたものは「緊急かつ重要なもの」と言われるものであり、コーチングによる効果はありますがコーチングのテーマとしてはあまり良いとはいえません。
この場合、もしかしたらコーチングではなくセミナーやコンサルティングのような「ティーチング」と呼ばれるものが適しているかもしれません。
一方、
・リーダーシップを身に付けたい
・自分らしい目標を見つけて理想のキャリアを歩みたい
・収入をアップさせて幸せな家庭を築きたい
こうしたものは今すぐ実現することは難しいですが、達成することで人生において大きな喜びを手にすることができます。
コーチングでは、このように今すぐに達成することは難しいけれど、中長期的に見ると非常に重要な「緊急ではないが重要なこと(第二領域)」をテーマにするべきです。
コーチングは半年から数年という中長期において自己変革を行うプロジェクトです。
「自己変革」というとおおげさに聞こえるかもしれませんが、コーチングによってクライアントは内部対話を行うことで行動が促進されます。
そして、行動だけでなく思考までも変化していき、クライアントの生み出すもの全て変わっていくのが本来コーチングがもたらす効果なのです。
だからこそ、目の前のちょっとした問題や課題ではなく、人生において必ず達成したいと思えるような大きな目標をテーマとして設定するべきなのです。
※基本的なことですが、「〇〇について相談したい」「〇〇を教えてほしい」というのはコーチングではなくティーチング(教える)になりますので、そもそもコーチングのテーマとしては成立しません。
300名以上の目標達成をサポートした
コーチングを体験できます。
1回のセッションでは短期的なテーマを扱う
とはいえ、「体験セッションや、1回1回のセッションでそんなに大きなテーマを扱うの?」と思われるかもしれませんが、実際には大きなテーマ(目標)をブレイクダウンした内容のテーマを扱うケースがほとんどです。
コーチングにおけるテーマは以下のように段階的にテーマがあると考えていただくとわかりやすいかもしれません。
「達成目標」とは、例えば、
・日本を飛び回る講演家になりたい
・学ぶ喜びを世界中に広めたい
・幸せな家庭を築きたい
・時間やお金にとらわれずに自由に生きたい
というような、抽象度の高いもので人生において絶対に達成したい目標となります。
実現したい未来や夢、なりたい自分、というようなイメージですね。
しかし、最終目標は自分だけではコントロールすることが難しいという特徴があります。
そのときの景気や会社の方針、理想のパートナーに出会えるか、など不確実性が高い要素に左右されてしまいます。(とはいえ、最終目標はぜひ持っていただきたいと思っています)
だからこそ、「達成目標」を考えることが重要になります。
達成目標は最終目標を達成するための目標であり、自分でコントロールすることができ、どれくらい進捗したか計測することができるものです。
例えば、講演家として日本中を飛び回ることを最終目標としている方であれば、「会社を辞めてホームページを立ち上げる」「半年以内に5回は都内で講演を行う」「1年以内に講演で500万円稼ぐ」「コミュニケーション能力を磨く」といった最終目標を達成するために必要な目標が達成目標というイメージです。(ビジネス用語でいうところの「KGI」と「PKI」の関係のようなものでしょうか)
しかし、ほとんどの場合、スムーズに目標は達成することは難しく、過程で以下のような悩みや課題が発生します。
・独立しても食べていけるか不安
・人前で話すのに苦手意識がある
・ビジョンをもっと明確にしたい
・タイムマネジメントができない
こうしたテーマをコーチングの各セッションで扱うことが多いです。
もちろん、「半年以内に5回は都内で講演を行いたい」というように達成目標をテーマでセッションをすることもありますが。
これらはいわゆる目標を達成するための「プロセス」となります。
クライアントはプロセスに本気で向き合う意思が必要です。
どれだけ高い目標を掲げていても、プロセスに自分のすべてを注ぎ込まなければ達成することは難しくなります。
あなたがエベレストを登ろう!と考えていても、登るための準備をしなければ決して登ることはできないでしょう。
コーチングはクライアント自身が行動し変化を起こしていき目標を達成していくものです。
だからこそこのプロセスに本気で向き合えるかが重要になります。
ですので、もし初めてコーチングを受ける機会があれば、あなたが人生において本気で達成したい目標は何かを明確にしたほうが良いでしょう。
私たちもコーチングを受けたいという方に向けて体験セッション(詳細はこちら)を設けていますが、その際はぜひ目の前の課題ではなく大きな目標を達成するために必要なテーマを考えていただくことをおすすめします。
とはいえ、難しく考えすぎて行動に踏み出すことができないのも本末転倒ですので、まずは体験セッションを受けてみてわからなければコーチに聞いてみても良いでしょう。