上司に意見することは許されない?正しい指摘方法と注意点について

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日本では上司に意見するのはご法度だと考えられています。

しかし、普段仕事をしていて、「もっとこうした方がいい」「それはどうかと思う」というように、上司に意見したいと思うことは度々あるでしょう。

上手に意見できるようになれば、仕事がうまく進むだけでなく、自分のことを適切にアピールできるようになるので、意見することは決して悪いことではないのです!

ただし、意見することが望ましくないケースもあり、注意が必要です。

そこでこの記事では、上司に意見することについて詳しく解説。メリットや意見するときの注意点をまとめているので、ぜひ参考にしてください。





1.上司に意見することの3つのメリット

上司と一緒に仕事をしていると、どうしても意見をしたくなるときってありませんか?

  • こうした方がもっとうまくいくのに
  • 上司がこの欠点を直せば、チームワークが良くなるのに
  • さっきと言ってることが違うじゃないか

そのような悩みを持っている部下は少なくありません。

しかし、いざ指摘して「上司に意見するとは何事だ!」と怒鳴られるのが怖くて、意見を言えずにいるかもしれません。

結論から言うと相手が上司でも意見した方が良いです。ただし、実際に意見するときは、上司の機嫌を損ねないように気を使うことが大切です。

まずここでは、上司に意見すべき理由について説明します。

上司に意見した方がいいと言える理由は、次の3つです。

  • 信頼関係を築くことができる
  • 熱意をアピールできる
  • 自己防衛になる

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

1-1.信頼関係を築くことができる

上司に対して意見を言えるようになると、上司と信頼関係を築くことができます。

上司の言いなりばかりになっていては、いつまでたっても対等に意見を言うことができません。

意見をしっかりと言うことで信頼関係ができれば、より良い仕事を任せてもらえるようになったり、出世しやすくなったり、キャリアライフが充実するので、損はありません。

なぜ、意見を言うことが信頼構築に繋がるかと言うと、実際にほとんどの上司が潜在的に意見を言ってくれる人を求めているからです。

誰でも仕事をする上でミスをしたり、判断を誤ったり、もっと良い案を求めていることは普通にあります。

しかし、上司に対して意見できる人は多くいません。そのため、もし上司が見落としている視点があったときに、それを指摘してくれる人がいれば、上司にとってその人は、かけがえのない存在になるのです。

伝え方によっては、「お前の意見は浅い」と反論される可能性もありますが、上司を立てて意見ができれば、信頼関係を深めることができます。

1-2.熱意をアピールできる

意見を言うことで、仕事に対する熱意をアピールできます。

基本的に、考えが何もなければ意見が出てくることはありません。つまり、意見があるのは「もっと良くしたい!」と言う気持ちがある証拠だと言えます。

先ほど、上司は潜在的に意見を求めているとお伝えしましたが、仕事に前向きに取り組んでくれる人は、上司にとってもありがたい存在です。

そのため、積極的に意見を言うことによって「あいつは仕事熱心だ」と上司に好印象を残すことができます。

1-3.自己防衛になる

上司に教えてもらった通りに仕事をしたにも関わらず、失敗して怒られた経験はありませんか?

もし、上司の指導内容に不安がある場合、あらかじめ指摘しておくことで失敗したときの自己防衛になります。

例えば、「そのやり方だと、〜の部分が不安なのですが、どうでしょうか?」と意見しておけば、上司はそれに対する意見を言うでしょう。

もし、その通りにやって失敗した場合でも「〇〇上司に教わった通りにやりましたが。。。」と言うことができます。

問題になりそうなことを先に意見しておくことで、何かトラブルが発生したときに、自己防衛ができるようになります。

意見を言うことにデメリットはない!

このように、意見を言うことにはたくさんのメリットがあります。

「でも、言ったことで逆に怒られるのでは。。」と思っているかも知れませんね。

確かに、上司によっては何を言ってもダメな場合もあります。しかし、ほとんどの場合は、注意すべき点を守り、正しく意見すれば問題ありません。

そこで次は、上司に意見するときの注意点を見ていきます。

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3.上司に意見するときの注意点

上司に意見をすることはメリットがあるとお伝えしましたが、注意点もあります。

たとえ100%正しい意見であっても伝え方によっては受け入れられなかったり、上司に嫌な顔をされたり、怒られたりしてしまう可能性があるので注意が必要です。

そのため、上司に意見するときは最低限、次の3つを守るようにしましょう。

  • 相手を絶対に非難しない
  • 失礼がないように気をつける
  • 相手を選ぶ

それぞれ詳しく説明していきます。

3-1.相手を絶対に非難しない

まず、どのような上司であっても非難することだけは絶対に避けてください。

誰でも自分を非難されるのは我慢できません。それは部下であっても上司であっても同じです。

あなたも、「お前のせいで、失敗した!」と言われると、「それは、あなたが〇〇しなかったからだ」と思ってしまいますよね。

このように、人は非難されると自分のことを正当化しようとします。どちらかが非難をすれば、お互いに非難し合う関係になってしまうので、極力非難しないようにしましょう。

3-2.失礼がないように気をつける

また、意見するときは相手に失礼がないように気を配るのも大切です。

例えば、書類にミスを発見したとき、他の社員がたくさんいる前で「ここ間違ってますよ」と言われると、バカにされたように感じることがあります。

どのような意見をするときも、相手が不快にならないような環境や言葉を選ぶのが大切です。

3-3.相手を選ぶ

場合によっては意見する相手を選んだほうがいいこともあります。

例えば、あなたの上司は、意見してきた人を徹底的にいじめる曲者だったとしましょう。そして、この上司が考えた企画に重大な欠点があるとします。

少し極端かも知れませんが、このような場合は上司に直談判するのは危険ですよね。

その他にも、次のような上司には直接言わない方が良いでしょう。

  • 人の話を全く聞く気がない上司
  • 明らかにあなたのことを差別している上司
  • 何を言っても「口答えするな」と言う上司

このような曲者の上司に意見を伝えるためには、直接話すよりもその上司より地位が高い人に相談するほうが良い可能性があります。

そのため、誰に意見すれば希望が通るのかをしっかり考えるのが重要です。

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4.賢い部下が実践する上司に意見するときの3つのステップ

最後に、直接上司に意見したいときにやっておきたい3つのステップを解説します。

  • ステップ1.ポイントを1つに絞る
  • ステップ2.まず、相手を立てる
  • ステップ3.遠回しに指摘する

このステップで、上司に意見すれば、あなたの意見が通りやすくなるはずです。

ステップ1.ポイントを1つに絞る

まずはあなたの中で、何を伝えたいのかポイントを1つに絞ってください。

例えば、

・企画の欠点を伝えたい
・上司にサボるのをやめてほしい
・身だしなみを整えてほしい
・無茶振りをやめてほしい

伝えたいことが複数あるときは、いい機会があっても一度に全て伝えるのは良くありません。その理由は、いくつもの意見を伝えると中身がブレて伝わりにくくなってしまうからです。

そのため、重要なものから順番に解決するようにしてください。

ステップ2.まず、相手を立てる

どのような意見をするときも相手を立てることから始めてください。

誰にとっても意見されるのは慣れることではありません。特に部下からの意見であれば、認めることで自分よりも部下の方が優秀だと認めることになってしまうと考える人もいます。

そのため、いきなり意見を言っても聞いてくれない可能性が高いと言えます。

例えば、「〇〇上司のおかげで、今までできなかった△△ができるようになりました。ところで相談なのですが、、」というように、本題に入る前に相手を立てるようにしましょう。

そうすることで、上司も部下の話を聞き入れやすくなるだけでなく、意見されても決して悪い気持ちにならずにすみます。

ステップ3.遠回しに指摘する

実際に指摘するときは、遠回しに指摘するのが大切です。

例えば、サボりがちな上司に仕事をさせたい場合を考えてみましょう。

「〇〇さん、仕事が止まるのでサボらないでください」

このように言われて、気持ちよく仕事をしたいと思う人はいませんよね。

でも、次のように指摘すると、どのように感じるでしょうか。

「どうしても〇〇さんに助けていただきたいことがあって。。忙しいとは思うんですが手伝ってもらえませんか?」

このように伝えると「仕方ないな、手伝ってやるか」と、責められたように感じず仕事を始められます。

大切なのは「ダメ出しをすること」ではなくて「仕事をしてもらうこと」です。

そのため、相手の勤務態度を直接非難せず、「狙いを達成することができるよう」に工夫をすることが重要なのです。

とはいえ、これをするには少し骨が折れます。

そこで最後に、職場でよくあるシーン別に遠回しで指摘する方法を解説します。

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5.すぐに使える!遠回しに指摘する方法

職場で上司に意見したくなるのは、次のような場面ではないでしょうか。

  • 自分のアイデアを使ってほしい(もしくは上司が間違っていて指摘したい)
  • 自分が失敗した原因を伝えたい

ここでは、それらの悩みに対する具体的な意見の仕方を解説します。

5-1.自分のアイデアを意見する

「上司のアイデアよりも自分のアイデアが優れている」と感じたことはあるのではないでしょうか。

ここではそうした場合に使える指摘方法を紹介します。

聞く耳を持たない上司に対して、部下が自分のアイデアを通すのは基本的には難しいと言えます。そのような場合は、上司にあなたが考えたアイデアを思いつかせるが最良です。

例えば、

「山田上司のアイデア素晴らしいと思います!ただ、リスクの面とかは、大丈夫そうでしょうか?私は結構慎重派なので、つい考えてしまって。。」

このように発言すると、上司は自分の中でリスクを考えるようになります。

「リスクかぁー。確かに、こうゆうときはまずいかもな。」

「なにかいいアイデアがあればいいのですが。。例えば、△△とかのケースではどうしたんでしょうね。何か知ってますか?」

このように、直接あなたのアイデアを伝えずに誘導します。少しテクニックが必要ですが、使えるようになると様々なシーンで使えるためとても便利です。

ポイントとしては、あなたがどのような思考回路でそのアイデアを思いついたのかをしっかり内省し、相手にも同じような思考をさせることです。

相手にあなたの意見を採用するには非常に効果的な方法ですので、ぜひ試してみてください。

5-2.失敗した原因を意見したいとき

次に解説するのは、失敗した原因を意見したいときに使えるテクニックです。

特に上司に問題があって失敗してしまった場合は、原因を指摘しておかないと同じようなミスが起こる可能性があります。

失敗した原因を説明しようとすると、「言い訳をするな!」と注意されてしまいます。

そのような時は、前向きに改善するために原因追求をしているように表現すると上手くいきます。

例えば

「今回の件ですが、次に同じ失敗をしないように自分なりに考えて〇〇だと思っています。見落としている部分があるかもしれないので、〇〇さんの意見も伺いたいです。」

このように伝えると、上司は「反省してるんだな、聞いてやろう」と思うはずです。

また、次につなげたいという意思をしっかりと伝えることで、言い訳ではないと思ってもらうことができます。

遠回しでの主張には練習が大切!

ここでは、すぐに使える遠回し表現を紹介しました。

こちらで紹介したのはあくまで例です。基本として3で紹介したような注意点は必ず抑えなければなりません。

実際に使うときは、しっかりと事前にイメージトレーニングをして相手が不快に感じないかを想像してから行うようにしましょう。

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まとめ

今回は、職場の上司に意見する方法を解説しました。

上司に意見するのは難しいと感じる人が多いと思いますが、メリットも多くいためしっかりと伝えた方が良いでしょう。

ただしその際は、上司を非難しないように遠回しに意見するのが大切です。少し練習が必要だと思いますが、使えるようになればとても便利なので、ぜひ身につけてくださいね。

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